春のあけぼのは三文の徳
先日なぜか、朝早く目が覚めた。 その後なかなか寝付けないので何気なく、外に目をやると、外が白んできているようである。 ふと清少納言の「枕草子」の一節が頭に浮かんで来た。 『春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる』。 めったにないチャンスだからと思い外へ出てみた。 するとどうだろう今まさに日が昇ろうとしているではないか。 山裾から朝日が昇り、空も雲も、あたり一帯がピンク色のグラデーション一杯に彩られている。 素晴らしい自然のドラマの幕開けである。 清少納言が表現したかった『春はあけぼのが素晴らしい』。とはこの情景のことだったのか。 現代的に言うならば…
2016/05/19 09:22