大日本帝國が異世界へ召喚されますた。 短編 ~帝国の苦労~ 本当の魔族とトランジスタ
暮れも差し迫った亜洲賀瑠土の、ごくごくありふれた平凡な地方都市、その商店街の通りの中で、ひときわ目立つ電光掲示板に町の電気屋がテレビジョン大売り出しの文字を掲げている。大陸では最近大画面テレビが人気を博しており、この電気屋もその多分に漏れず、店頭に高価な本土製の最新型50インチ液晶テレビを設置して、客足を止めることに成功している。その最前列では、地方ではまだ珍しい大画面(しかも薄型!)のテレビに、夕飯の買い出しに付いて来たのであろう子供たちが陣取って、食いいるように画面を見つめていた。テレビにはちょうど國営放送の子供向けテレビ番組が流されている。「ねぇ、おっちゃん。このテレビジョンは何でこんなに薄いのさ?ぼくんちのテレビジョンは後ろがもっとでっぱてるよ?」先ほどからテレビの薄さが気になっていたのだろう、興奮して...大日本帝國が異世界へ召喚されますた。短編~帝国の苦労~本当の魔族とトランジスタ
2018/10/01 22:00