ポンちゃん、ごめん。
ポンちゃんがままの腕の中で死んでしまってから10日が過ぎた。死んでしまったあの日に、布団を並べて一緒に寝ながら、冷たくなったポンちゃんをなでなでしていたら、突然、冷たくなってしまったことが怖くなって、思わず伸ばした手を引っ込めた。だけどその夜、ままが作った籠の中から、ポンちゃんがぴょんと飛び出して、振り返ってままを見た。「え?ポンちゃん生きてたの?あれって死んだふり?悪い冗談はホントやめてー。ままはポンちゃんが死んでしまったと思って、すごい泣いたんたよ。あぁ、あれは勘違いだったんだね?あぁ、ホントに良かったー」だけど目が覚めると、ポンちゃんは冷たいままで、現実は何も変わっていなかった。もう痛いことも辛いこともなくなって、やっと楽になったんだよね?これで良かったんだよね?と、頭では理解出来ても、ポンちゃんが...ポンちゃん、ごめん。
2023/11/25 05:55