おつまみブックス

『海を抱いたビー玉』 森沢 明夫

海を抱いたビー玉 (小学館文庫) 作者: 森沢明夫 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2009/02/06 メディア: 文庫 クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る 瀬戸内海の小島で活躍していた 古いボンネットバスと そのバスを愛する人々が起こした 奇跡と感動のノンフィクション物語。 「モノには［魂］が宿る」。 たくさんの愛情がかけられた事で［魂］を持った レトロなバス「いすゞBX341」が主人公です。 （トトロのネコバスのモデルになったバスです） 物語は 昭和40年代の瀬戸内の島から始まる。 バス路線の廃止が決まり、 古いボンネットバスは 引き取られた先で、 スクラップ…

2015/09/12 14:05

『占星術殺人事件』 島田 荘司

占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫) 作者: 島田荘司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/08/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (12件) を見る 「新本格のゴッドファーザー」こと 島田荘司のデビュー作であり 名探偵・御手洗 潔の初登場作品でもある 『占星術殺人事件』（1981年）。 記憶に新しいところだと、 「金田一少年の事件簿」の盗作問題。 もともと、いろいろな過去の名作から 借用したトリックを扱っていたけど ここまで丸パクリだとさすがに怒られます。 内容は、 1936年の2月26日、 奇しくも二・二六事件が発生したその日に、 ひとりの画家の殺害され、 そ…

2015/08/24 20:58

『ガソリン生活』 伊坂幸太郎

ガソリン生活 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2013/03/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (43件) を見る 本作の主人公は、 望月家の自家用車である 緑色のデミオ（DEMIO）。 マツダ・デミオ - Wikipedia 物語は 望月家の長男・良夫と次男・亨が 愛車デミオに乗って出掛けた際、 ひょんなことから、 元女優の荒木翠を クルマに乗せた所から始まる。 しかし、彼女は2人と別れた後、 数時間後に事故死していまう。 それを不審に思った次男・亨は 荒木翠を追いかけ回していた芸能記者と知り合い、 事件の謎に迫っていく。 そんなお話。（ざっくり…

2015/08/13 10:53

『ペンギン・ハイウェイ』 森見 登美彦

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫) 作者: 森見登美彦,くまおり純 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング) 発売日: 2012/11/22 メディア: 文庫 購入: 17人 クリック: 459回 この商品を含むブログ (73件) を見る あの森見登美彦が、 京都が舞台じゃない物語を書いた！と 巷で噂になったとか ならなかったとか…。 それが『ペンギン・ハイウェイ』。 物語は、 小学4年生の少年「ぼく」の住む町に ペンギンたちが現れた出した事からスタートする。 日頃から、研究好きだった「ぼく」は 学校の裏にある水脈の研究や いじめっ子たちの研究の傍ら、 このペンギンたちについ…

2015/08/08 13:47

『スタープレイヤー』 恒川 光太郎

スタープレイヤー (単行本) 作者: 恒川光太郎 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/08/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る もし、願い事が一つ叶うとしたら あなたは何を願いますか？ 100個 願い事が叶いますように…と 願ったあなた、 正解です。（ウソです） で、今回のお話は、恒川さんにしては 珍しいファンタジーRPG的な物語でして、 「 フルムメア 」っていう 謎の存在が支配している異世界に 主人公（夕月）が飛ばされるところから始まります。 その広大な異世界には、先住民がいて それぞれ文明を築き、又、領土拡大のための 争いも繰…

2015/08/05 06:59

『町長選挙』 奥田 英朗

町長選挙 (文春文庫) 作者: 奥田英朗 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/03/10 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (160件) を見る トンデモ精神科医・伊良部シリーズの3作目。 注射好きのマザコン・デブ 伊良部 一郎は 今回も見事に患者を振り回している。 収録されている4作品には、 某新聞社の会長や、 球団を獲得しようとした某IT長者、 元某歌劇団出身の大女優といった 実在の著名人を匂わせる方々も 登場しておりますが、（怒られないのか？） そんな大御所に対しても このマザコンデブ (精神年齢5才) は好き勝手に おもちゃにして楽…

2015/08/02 12:50

『ツナグ』 辻村深月

ツナグ (新潮文庫) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/08/27 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 69回 この商品を含むブログ (62件) を見る 主人公は、17歳の高校生。 ある日、 体調を崩し入院した祖母から、 仕事を受け継いでほしいと頼まれる。 その仕事とは、まず 亡くなった人の魂を呼び出せる事ができる 使者（ツナグ）を受け継ぐこと そして、 依頼者が会いたい人と願っている 死者の魂を探し、用件を伝え、 了承が得れれば、一夜だけ 面会をする場を 設けるという仕事。（ざっくり） 使者を受け継ぐことになった主人公が まず見習いとして祖母の仕事を手…

2015/07/31 13:56

『旅屋おかえり』 原田マハ

旅屋おかえり (集英社文庫) 作者: 原田マハ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/09/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 売れない元アイドル 「丘えりか」 愛称 "おかえり" 。 唯一のレギュラー番組だった旅番組が 突如、打ち切られてしまいます。 しかし、 "おかえり" の もとに 依頼者の思い出の地を代理で訪れてもらって、 しかも、旅番組風にレポートしてほしい…。 という仕事の依頼がくるお話。（ざっくり） で、皆さんは、 旅をされた事はありますか？ ひとり旅です。旅行とはちょっと違います。 私も、昔 ヨーロッパを当ても無く 旅をしておりました。 （…

2015/07/29 08:06

『八月の六日間』 北村 薫

八月の六日間 作者: 北村薫,謡口早苗,大武尚貴 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/05/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (18件) を見る 40歳目前で、山の魅力にはまった 今 流行の山ガールのお話。（2015年現在） 嫌な事や辛い事があっても 山に登れば、 山から元気をもらえる。 そんな山女子小説。 こういう本を読むと、 「あ～ 山 行きてーなー」って 一応は思うのですが、 今まで甲山（西宮市）ぐらいしか 単独登頂に成功した事がない 人生を送っている私。 昔、『マークスの山』（高村薫）を読んで、 北岳に死ぬまでに一度は登りたいなどと ほざい…

2015/07/28 23:25