パトリック・バルビエ 『カストラートの歴史』

パトリック・バルビエ 『カストラートの歴史』

翻訳:野村正人 一時期、カストラート歌手という存在に興味を抱き、カストラートの登場する小説を読み漁っていました。そういう小説には文章の中に実在の人物の名前が出てくることが多いので、自然と歴史上の数々のカストラート歌手にも興味が出てきました。ちょっと資料的なものも目を通してみよう、と思って読んでみたのがこちらの解説書です。非常に興味深く、面白い本でした。夢中になって読みました。以下、当ブログには珍しく小説でもなく漫画でもない書籍の感想記事となります。 具体的エピソードのオンパレード 本書はとても読みやすかったです。翻訳家の方の手腕もかなり大きいと思いますが、記述の大半が具体的なエピソードばかりな…