今一度SFのワクワクを 「アポロ18号の殺人」

今一度SFのワクワクを 「アポロ18号の殺人」

久しぶりに良質なSFに出会いました。クリス・ハドフィールドの「アポロ18号の殺人」。上・下巻にわたる長編大作なのですが、アポロ計画の一員になった気分で前へ前へと読んでしまう魅力がありました。米国は次の月面への有人飛行となるアポロ18号計画を進めていた。冷戦下、極秘に進行していたこの計画の目的の中にはソ連の偵察宇宙ステーションの機能停止、月面探査車の破壊といった物騒なものも含まれている。打ち上げに向けて訓...