【自伝】3
それは、部屋の中が薄暗い日に起こった。おそらく小学一年だったろう。梅雨か、春先の薄ら寒い家の中で薄暗くした部屋の中、「この前、買ってきた本、持って来い。」「そして、読め。最初から。」その本は、兄が、買ってもらった本で私のではない。兄は、私よりも二つ上だ。徐に持ってきて読もうとするが、読めない、ひらがなの羅列。私は、まだ、ひらがなさえろくに読めない。「読めない。」「そんなわけ無いだろ、、読んでみろ。」「あ・・・い・・・ん。。。??」「何で、読めねえんだ?」バシッ。一発目のビンタが来た。イッテッ「もう一回、読んでみろ。」「う・・・ら・・か・・??」「馬鹿か?」ビシッ。余りに痛く、強かったので。痛い、、、涙が出る。「泣くな。」バシッ、バシッ。往復ビンタが来る。痛かったら、泣くだろう。。泣けなくて、、正座をずっと...【自伝】3
2023/03/18 07:00