プロローグ /『透明人間の日記』
さて、何から話したものか全く見当がつかないけれど。 僕もたまに小説を読むけれど、こういうときはたいてい物語の途中から語り始めるんだ。 少なくとも、僕がこれまでにつかんだ本ではそうだった。 僕にもそれくらいの話力、というか文章力があればいいのだけれど、あいにく僕は話すのが苦手だ。 だから僕が一番話しやすいよう、最初から語り始めようと思う。 夏休み直前、高校の終業式の帰り道。僕はいつも通り一人…
2014/10/05 05:08
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