家具工房に捧ぐ

壁面家具

先月からこの壁面家具を作っていたのですが、見ての通り大型なので教室のスペースを利用して製作。週末は教室があるので、一旦ばらして工房スペースへ移動後、塗装を施し、再度教室スペースへ運び、組み立て最終調整をした後、再度分解してお客様宅へお納めにい参りました。大型家具を移動するコツは引っ越し業者並みにいろいろとあるのですが、やはり最後は自らの足腰がものを言います。この時だけは山登りやトレランをやっていて本当によかったと思う反面、あと何年こんな仕事ができるのかなぁと言う思いもあります。苦労話が長くなりましたが、お客様宅へお納めに参りました。午前9時から取り掛からせてもらい、午後2時頃全ての据え付けを終えました。終始お客様に気を使って頂きながら何とか納めさせていただきました。ありがとうございました。幅3．5メートル×高さ...壁面家具

2019/03/29 07:49

遅々として

先週末も金・土・日と木工教室でした。連休も重なり参加者は若干少なめでしたがそれでも15名ほどの方に来ていただいた。私は通常プロの家具屋として家具を作っているのですが、採算を見込み効率よく家具を作るために大型機械や多種あるハンディーな電動工具を使用します。今でこそこれらの機械群を使いこなしていると思うのですが、当初は買ったはよいが使用頻度が少なかったり、その使い方を完全にマスターできなかったり、道具に翻弄されていた時期がありました。木工教室を始めてからつくづく感じるのですが、道具はできるだけ少なく、そしてその少ない道具を正確に使いこなす事こそ、木工や物作りの神髄であり醍醐味ではないかと思います。写真は木工教室で箱作りに用いる手道具。これらの道具を使いこなす事で作品ができます。また手道具を使っていると木材の硬さや繊...遅々として

2019/03/26 07:35

学校へ

十日ほど前ですが、田川にある技術専門校の木工家具科へ行ってきました。この学校は私も通っていたのですが、いわゆる職業訓練校で一年間をかけて家具木工の基礎技術を学びます。実はここからうちの木工教室へ来てくれている方がいて、その方を通じてまもなく卒業式であることを聞き教室の営業活動へ伺ったという訳です。四日後に卒業式を控えた某日、まだまだ作っていました。昼休み中の生徒さん達に宣伝しようと先生に許可を貰いにいったところ、せっかくなのでということで授業終わりに大々的に宣伝させてもらうことができました。先生、ありがとうございました。その後、生徒さん方とお話ししたのですが、数名の方が教室へ興味をもってくれました。また、生徒さん方に現在の学校の様子を聞いたところ、とても充実した一年であったという話の他、意外だったのが3人いる先...学校へ

2019/03/22 07:44

多良岳へ

一日休みにして多良岳を登りました。黒木登山口から経ヶ岳を経て、金泉寺～多良岳～黒木へ降りました。全体に樹林帯で展望が望めない中、黙々と登りました。経ヶ岳山頂にて、なかなかハードでした。写真は逃走犯ではありません。経ヶ岳山頂からの写真海の向こう側に見えるのが雲仙。山頂にいたおっちゃんが説明してくれたのですが遠くには長崎市街も見渡せ、晴天の日には五島列島も見えるらしい。素晴らしい展望を後に多良岳方面へ向かいました。この後は電池切れで写真はありません、スマフォ電池変えないとなぁ・・金泉寺から多良岳山頂にかけては石仏や鎖場も多く修験道の霊場としての面影を見ることができました。しかしそれにしても、平日一人登山は実に寂しいものです。山頂にいた70歳くらいのおっちゃんとしばし話ていたのですが、多良山系のマイナールートを登るの...多良岳へ

2019/03/20 07:36

木工教室

今週末も金・土・日と木工教室でした。スプーンたち。加工に燃えるひと。カトラリーその他をカップルで作られました。組手加工と留めの箱。製材以外は、ノミ・ノコ・カンナといった手道具だけで作ってます。全て生徒さん方の作品。スタッフ・トラも元気に寝てます。木工教室のお問い合わせは「木工教室」のホームページへ家具のお問い合わせは「家具工房treehouse」のホームページへ家具工房treehouse家具製作・木工教室福岡県北九州市戸畑区沢見1-5-25tel050-3703-8351Emailtreehouse@ac.auone-net.jp木工教室

2019/03/17 18:43

ツリーハウスの撤去

この楠の木の大木を囲うように工房を建てて、全体がツリーハウスのように見えなくもないので、屋号をtreehouseとしましたが、本物のツリーハウスが作られているのを昨日発見。わかりますでしょうか、中央の黒い塊。カメラをズームで撮ったのでわかりやすいかもしれませんが実際自分でもよく見つけたなという感じです。そういえば、今年の冬は妙に小枝が落ちてくるなぁ、と思ったり、どうも例年よりカラスが工房によく来るし、来る割には鳴く事なくおとなしくしていた印象でした・・・・そうです、カラスが巣を作り子育てしていたのです。あの大きさ間違えない。連日超多忙を極めていてこんな事やっている場合ではないのですが、やはりどうも気になるので自ら撤去に乗り出しました。ブログネタとしては格好ですので写真を撮りながら。木上からの工房の様子。作戦は巣...ツリーハウスの撤去

2019/03/15 07:35

養生

現在製作中の家具、加工は全て終わり塗装しています。気温、湿度とも安定していて作業がはかどります。下塗りが終わり、本日仕上げ塗り。スプレーガンで吹き付けるのですが、修行の甲斐あって年々その技術は向上しています。というかそんなに難しくありません。問題は塗装後の家具の養生で、上手に配置してしっかりと乾かし、次の工程に写らなければならないのですが、これが意外と大変で塗装を終えたばかりの重い家具をそーと慎重に移動しなければなりません。足腰に負担が掛かります。家具を養生しようと思ったら、自らは養生できません。木工教室のお問い合わせは「木工教室」のホームページへ家具のお問い合わせは「家具工房treehouse」のホームページへ家具工房treehouse家具製作・木工教室福岡県北九州市戸畑区沢見1-5-25tel050-370...養生

2019/03/13 06:38

木工教室

木工教室は金・土・日と三日間、午前午後に分けて計20名ほどの方が工房へ来られた。人気の器作りは体力勝負です。途中から無の境地に入られる方が多く、話しかけても気が付きません。家具木工をされている方は毛引きで線を引いています。これが意外と難しいのですが、練習すれば誰にでもできます、絶対。その毛引きやシラガキ、ノコとノミといった手道具だけで作った三枚組み手の箱。生徒さんの作品、素晴らしい。と言いながら、生徒さん自身は納得いっていなかったりします。失敗を重ねながら技術を身に着け、成長していくことを教室のコンセプトとしています。じっくりと取り組んで貰えればと思います。木工教室のお問い合わせは「木工教室」のホームページへ家具のお問い合わせは「家具工房treehouse」のホームページへ家具工房treehouse家具製作・木...木工教室

2019/03/11 07:35

教室で研ぎ

製作中の大型家具は工房へ移動。昨日金曜日から木工教室でした。午前中に4名、午後からはさらに4名の生徒さんが来られた。生徒さんへの説明の合間に私は教室の刃物を研ぐ事にした。他人が研いだ刃物を使う事は職人界ではあまりないことですが、ここは木工教室なので私が研いだ刃物を使ってもらったり、ご自身所有の刃物との使用感の違いなど感じてもらえればとも思いますし、どのように研いでいるのか見てもらう事も大切ではないかと思っています。今日明日も木工教室です。木工教室のお問い合わせは「木工教室」のホームページへ家具のお問い合わせは「家具工房treehouse」のホームページへ家具工房treehouse家具製作・木工教室福岡県北九州市戸畑区沢見1-5-25tel050-3703-8351Emailtreehouse@ac.auone-...教室で研ぎ

2019/03/09 07:42

日々

製作が続きます。大型の家具なので、教室のスペースで作業しています。ここ数日はまた少し寒くて、ストーブを焚いた。しかし、本当に暖かい冬でした。木工教室のお問い合わせは「木工教室」のホームページへ家具のお問い合わせは「家具工房treehouse」のホームページへ家具工房treehouse家具製作・木工教室福岡県北九州市戸畑区沢見1-5-25tel050-3703-8351Emailtreehouse@ac.auone-net.jp日々

2019/03/06 07:01

店舗三器

サイドテーブルを製作、お納めしました。素材はメープルの突板です。お納めしました、新規開店の美容室へ。サイドテーブルは散髪椅子の横に配置され、それぞれの机上にはアイパットを置かれるとの事です。このスタイルは最近普通らしいです。ちなみにこのような店舗用の家具の事を店舗什器などと言うのですが、以前からこの什器という言葉がよくわからなくて調べてみたら、什器（じゅうき）とは、仏教の什物（じゅうもつ）に由来し、寺で宗徒が使う器具、日用品、生活用品を指す。これらは「什」（数字の「10」と同義）「聚」（集まったものという意味）などと呼び、1つや2つなどではなく10を単位として数えなければならないほどたくさんで雑多であることから、中国の宋代に禅宗寺院内で使われはじめた語である。後に什器とも呼び、これが一般化し日常生活で使用される...店舗三器

2019/03/04 07:39

フラッシュの難しさ

製作が続きます。先日、事業展開を目的とした方の工房見学があって、その見学の方から「フラッシュ家具の難しさは何か？」と言う質問を受けた。その場では「矩を維持しながら作り続ける事ではないか・・・」と答えたのですが、改めてこの質問について考えてみました。そもそもフラッシュ家具とは何かと言いますと、合板と合板の間に芯材を入れた作った部材を組み立てて作る家具の事で、要するに合板の家具です。フラッシュ家具作りの難しさですが、まずは設計で、構造的に大型の家具を得意とするフラッシュ家具は大型故、設計が最重要ポイントになります。構造上の矛盾点や建物との兼ね合いを含め設計しなければなりません。家具の規模によっては数日を設計だけに費やす事もしばしばです。次に冒頭に書いた「矩を維持しながら作る事」だと思います。「矩」とは直角の事です。...フラッシュの難しさ

2019/03/01 07:13