* カズオ・イシグロの本を二冊読んだ
いうまでもなく今年のノーベル文学賞受賞者ですが,これまではおじさん向けというかそういうイメージの主題が多くて敬遠していたのでいい機会だと思い,読んでみることにした。読んでみた結果,なるほどこれは年長者あるいはある程度の規模の仕事をやり遂げた人が読むと印象に残る作品群だなと考えるに至った。** 読んだ本その1「日のなごり」 おそらくカズオ・イシグロの本で一番有名で人気があるのはこれじゃないかと思う。WWI~IIの間に英国貴族の執事として使えた男の半生の振り返りとこれからについてを描いた作品だが,執事がもう戻ってこない華やかなりしあの時とプロ意識の高さで成し遂げた仕事の話,その仕事と主人が変わって…
2018/02/03 10:37