サイン 36

サイン 36

喪失感今喪失感に囲まれているこういうときは身をまかせて立ち直ろうとすることはきっと徒労だ。昨年末猫がなくなったエイズであったので何年間かは常に病院通いでそんな自分の義務をはたす緊張感があり続けた。長いことのらちゃんに関わってきてこの子が最後だと決めていた死を見取る緊張感はもう耐えられそうもないと思ったのだ。なんとか苦しまないようにとその思いと実際の手当てに明け暮れる。猫ちゃんがなくなってこれからはきっとなんらかの分かれ喪失感を経験するだろうとふとそんな予想があった。シニャンさんだけではないがやはり魂深く関わっていたことがあり戦いつづけそして関わっていた中心が現実の場で薄くなっている。その中心の人もまた戦うことに疲れたように見える。ユンジフンのような人が私は好きだ。いつも微動だにしない正義で生きる人が好きだ。けれ...サイン36