久米ピロシキのパンキッシュな白昼夢

夏色の風景

夏が終わる。季節が終焉にむかう哀愁の中に、子供のころに見た光景がよみがえってくる。初夏の突き抜ける風や…盛夏の強烈な日差しにゆがむ景色とか…残暑の夕方に聴くひぐらしの優しい鳴き声なんかがね。生命力に溢れた季節だ。そんな季節にひきこもってるのはもったいないよなぁ。海にでも行くかな。照りつける陽光を反射する海面や…月の光を儚く砕く白い波。ドライブしながら、そんな風景を見るとたまんないよね。よし！来週こそはドライブに行こう！さーて…さっそく…車の免許を取りに行かなきゃ。『成せば成る』『やればできる』それらの言葉を座右の銘にして…仕事一筋にがんばってきた友人が結婚した。出来ちゃった結婚だ。しかも、18歳も年下の女性と。「やったらできちゃったね」と…祝福の言葉を贈ったら…苦虫を噛み潰したような顔をしてやがった。どう...夏色の風景

2022/08/16 19:27

くちづけ

お客さんの新人の女の子（23歳）と雑談してた。そのときさ、「携帯がない時って、彼女とどんな風にコミュニュケーション取ってたんですか？すぐに大事な連絡できないんですよね？それって怖くないですか？」っ言われたからさ、「どうもしてねえよ。ただ、ドキドキしてただけだよ」ってこたえた。でもさ、今、思えばそうだよね。彼女が言うとおり、携帯がないと、めっちゃ怖い。だけどね、そのドキドキ感が愛を育んだし、好きな人の家に電話するときの緊張感ってたまんなかったよな。ラインやメールで愛を告白するなんて考えられなかったもん。好きな人には、逢って直接、愛を伝えるのが僕の世代の流儀だった。僕らは、好きな人を呼び出すとこから、告白が始まってたもんなぁ。あのハンパない緊張を思い出すだけで、青春だった、と思うよ。それ知らない、今の子は、幸...くちづけ

2022/08/12 19:39