キジオの実力

キジオの実力

昨夜のことである。遅い時間に帰宅した長男のために、私は食事を温めなおした。ところが当の長男は、自分の部屋に入ったまま何をしているのか出てこない。せっかく温めたのに、また冷めてしまうじゃないの。近くには猫のキジオ。キジオは我が心の友だ。私はなんということもなく、ひとりごとのように呟く。「...