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村田悠(Haruka Murata)エッセイ「2014年」
お久しぶりです。2014年も、もうすぐ終り。年々、年越しの特別な感覚が薄れているのは、歳を取り始めた証拠なんだと思います。ものごとが巡って行くことに、馴れ始めているのですね。毎年感じていることですが、僕は本当に、ひとつの場所に留まり続けるのが苦手な性分
2014/12/28 06:34
夜は泣く。
夜は泣く。暗い闇の中で、しゃがみ込んで泣く。何時ぞやに買った小説が枕元で泣く。CDから、ピアノの泣く音が流れる。部屋の壁は、溶けたショートケーキのクリームのよう。怪しげに光るライトの色は紫。あれは死後の世界の入り口。魅入られたら終わりだ。山びこは響く。頭に
2014/12/04 01:55
彼のいない季節。
明日は晴れ。明後日も晴れ。晴れるたび、心がみしり、と傷つく。どれだけ晴れても彼は戻ってこない。12月。彼のいない毎日が少しずつ当たり前になっていく。2015年がやってくる。晴れの日に、物憂い気持ちに襲われることがなくなるのは、いつだろう。扉をノックする音がする
2014/12/04 01:54
狐の嫁入り。
小屋に入ると、狐が一匹。油揚げを寄越せと言ってきたので、ほれ、と与えてやる。喜んだ狐は、願いをひとつ叶えてやろう、と言った。しばし考えてから、嫁が欲しい、と言ってみた。お安い御用だ、と狐はふっと消える。小屋の扉を叩く音。見ると、ほっそりとした美しい女が立
2014/12/03 10:05
リーブミー・アローン。
仕事がしたい。しかし、アテがない。思い悩むうちに、歳をとり、気が狂い始めた。身体が思うように動かなくなり、幻覚を見るようになった。自分と同じ顔をした何者かが、幾度も家を訪ねてくる。布団を被り、震えながらやり過ごす。そして、ついにその時は来た。目を開けると
2014/12/03 09:57
2014年12月 (1件〜100件)
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