東方神起小説「君に届けたい流れ星 #5」
二人の生活は、あまりにも自然に始まった。 何を言わなくても、どちらかが食事を用意し、掃除をし、買い物をする。 お互いの愚痴を聞いたり、映画を見たり、車で出かけたり。 ずっとそうしてきたように、とても自然に。 「やっと、笑うようになってきたね」 そういわれて、気が付いた。 久しぶりに、声を出して笑っている。 彼につられて笑っていたのかもしれない。でも、笑っていた。 一度壊れてしまった心は、どうやって治せばいいんだろう。 自分の心なのに、全く答えは見つからなかった。 でも、一つだけ言えるのは、人で壊れた心は、結局、人の力でしか治せない。 そう思ったのは、一
2019/03/04 23:34