名無しの唄

これからのこと

明日のことが分かるということが、大人になることなのだと思っていたこともあった。不安を抱かない人を見て、不満を漏らさない人を見て、そういう背中の大きさを見て、思…

2014/12/31 15:48

これまでのこと

決して格好いい人生を歩んできているわけではない。話に出せば機嫌が悪くなるような、そんなエピソードをいくつも抱えている。それでもってその都合の悪さに見合わずに、…

2014/12/30 08:36

歴史教育の視点

学校教育において、歴史という分野はそれなり以上に重大な位置づけを与えられることが多い。しかしながら、歴史をただ「知る」契機としての学校歴史教育が、果たしてそれ…

2014/12/29 12:17

歴史学の肝

物事には理由がある。何か事象が起こるときには、なぜそれが起こったのかを説明できるようになっている。かような信念こそ人間が知性を体系として発達させる前提なのだ。…

2014/12/28 14:47

歌うように

音は響く。空気を、あるいは形のあるものであっても、ただ通り抜けるわけではなく、それを震わせながら進む。走っていくのでは追いつきようもないほどに、速く、遠くへ。…

2014/12/27 00:31

一期一会できるということ

歴史という題目のもとに語られる話の中には、非常にたくさんの人間が登場する。高等学校までの段階では社会かという分類に属するが、それに恥じることなく、非常に多くの…

2014/12/26 08:02

暗闇の一歩

一寸先は闇、という。それは得てして悲観の理論だ。進めば即ち転ぶという。だからこそ転ばぬように準備や覚悟をすることが、教訓として導き出されることになる。そして人…

2014/12/25 05:18

見えざる手を見て

資本主義の古典的な理念は、「神の見えざる手」である。各個の本人は自分自身の利益追求に終始するのだが、それでもって自動的に全体の利益が達成されるというものだ。そ…

2014/12/24 06:08

立ち向かいつつ向かい合う背中

人間というのはえてして悲観的なものだ。平時はあたかも希望に満ち満ちて、自分自身に大きな自信を持っているかのような振る舞いをする。時に他人に対して施しをしたり、…

2014/12/23 15:59

嗜好と愛着

愛、といえば、人間においては非常に多くの場面で使われる言葉である。一つにはもちろん、人間同士の関係性においてだが、その他にも、集団に対して、物体に対して、分野…

2014/12/22 06:20