「狂気を笑うか、狂気におののくか?それとも鈍感力が最高か?」
福島第一原発の事故で、精神的にうつ状態に陥り、ガソリンをかぶって自殺した、福島県川俣町の女性の遺族の夫が、東京電力を控訴した。福島第一原発の事故による自殺者は、13人だそうだが、東電に対して、その法的・社会的な責任を問う形で、個人的に訴えを起こすのはこれが最初の例だという。夫の幹夫さんの提訴の理由は、「妻を失った悔しさと、ただの自殺者で終わらせたくないという思いと、泣き寝入りしないで堂々と戦いたい」というものだ。今回の原発事故の経緯がこれほどの関心を呼び、世界からの同情も集まっているのに、「泣き寝入り」しなければならない、と被害者が言わなければならない状況があるとすれば、全くもって不条理としか言いようがない。誰がどう見ても、全責任は東京電力にあるのに、続々と訴訟を起こす人が現われそうなものだが、これだけの被害を...「狂気を笑うか、狂気におののくか?それとも鈍感力が最高か?」
2012/05/18 22:06