聖 夜

聖 夜

 この街の夜は何処も狂気が充満している 曲がり角でぶっつかってさっきまで眺めていた星へ飛ばされた持ち主の消えたイヤフォンから音楽は流れ続けている影だけが取り残されたまま液晶画面の青白い光が反射して半開きの真っ赤な唇はさな