白い君に

白い君に

 独りになると 闇は無限に拡がっていき見上げた先の月は冷たい光を放つ君は歌を失い僕の過去は透明になる言葉が空中で分裂してしまったのか世の中とうまくつながらない春の日白い花の香りにつつまれたいつまでもやわらかい君に触れる白