「仏説・父母恩重経」より・・・父母恩重の詩
父母恩重の詩あわれ同胞心せよ山より高き父の恩海より深き母の恩知るこそ道の始めなれ児を守る母のまめやかにわが懐中を寝床としかよわき腕を枕とし骨身をけずるあわれさよ美しかりし若妻も幼児一人育つれば花の顔いつしにか衰え行くこそ悲しけれ身を切る如き雪の夜も骨さす霜のあかつきも乾けるところに児を廻し濡れたるところに己れ伏す幼きものの頑是なく懐中汚し背を濡らす不浄をいとう色もなく洗うも日々に幾度ぞ己は寒さに凍えつつ着たるをぬぎすて子を包み甘きは吐きて子に与え苦きは自ら食らうなり幼児乳をふくむこと百八十こくを越すとかやまことに父母の恵こそ天の極まりなき如し若し子遠く行くあらば帰りてその面見るまでは出ても入りても子を憶い寝ても覚めても子を念う髪くしけずり顔ぬぐい学びに進ませ職につけ美わしきもの子に与え古きを父母はまとうなり己れ...「仏説・父母恩重経」より・・・父母恩重の詩
2015/05/12 16:46