配達

配達

現在87歳の方の森林鉄道に乗った記憶です。彼は安芸市内で清涼飲料水の製造販売を生業としてきました。まだ森林鉄道が走っていた頃のこと、かれは馬路村魚梁瀬にある商店から注文があると、安芸市の工場から商品を運んでいたのです。届けていた商品は「みかん水」、「ラムネ」、「ミルクコーヒー」等でなかなかに重かった筈です。現在のような紙パックはありませんからね。当然のごとく全部瓶です。午前8時前には家を出て、奈半利の取引先に顔を出し、用事を済ませてから、商品を森林鉄道の客車に積み込んで魚梁瀬まで運んでいたのです。その当時には魚梁瀬にも若者がたくさんいて、多くの人たちが生活しており、賑やかな場所だったそうです。もちろん奈半利町の町中にも何軒かの取引先があって、配達仕事があり、結構忙しかったのです。良い時代です。現在は大手の製造業...配達