no title

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午前7時45分、携帯電話が鳴った。 布団に入ったまま画面を見ると”病院”と表示されている。 寝ぼけた頭ながら「もしかしたら」と思いはした。 緊迫した早口を予想し、電話に出る。 「心臓が停止しました。いらして下さい」 携帯越しに聞いた声はとても落ち着いていた。ちょっと処置したら、また動くのかもしれないと思えるくらいに、落ち着いていた。なんだか拍子抜けした気分で支度をし、母と一緒に家を出た。 病室に…