第一章の終わり。 純粋同一性と、経験世界の成立。

第一章の終わり。 純粋同一性と、経験世界の成立。

ここまで、純粋同一性なる存在者のの離散している、経験から超越した領域について論じました。そこでは、創造の神秘性を、外部主義的に剥ぎ取ったつもりでした。新しいものがもたらされる、とは、かくも静的な営みであり、ドゥルーズの時間の第三総合に代表される、それ自身で生成しており、いわば経験的な生成の根拠となっているような、永遠生成の領域というものはない、と今は考えています。(前に、純粋生成の閉域と純粋同一性...