迷子のいのち

迷子のいのち

借りている市民農園での夕方薄暗くなり始めた頃に、一人で農園を借りているおばあさんに声をかけられました。 おばあさんの区画の紫蘇の葉の木陰に、うさぎが隠れていました。 おばあさんは、電車を乗り継いで畑に通われているらしく、土地勘もないし知り合いもいないので、周囲の畑のかたに言ったそうですが、 「交番、近くにないで、遠いで」といいながら、みなさん農作業が終わったら帰ってしまわれたそうです うちの家族が最後まで残っていたので、困って声をかけられたんです。 逃げるうさぎを皆で保護し、交番に届けました。 動物が苦手だったとしても、おばあさん一人で困ってらっしゃるのに、..