『勝地讃岐と其産業陣営』(香川新報社、昭和8年)序
書物、本の始まりには、本文(本編)の前に、はしがき・まえがき・序と称する一文がある事が多い。著者のその書物への意気込み、本文のへの思いが一杯詰まっている。このブログで多く引用している『勝地讃岐と其産業陣営』(香川新報社、昭和8年)の序文を紹介する。旧漢字は、現漢字に改めているので、ご了承下さい。産業は国の力である、国の力を如実に有効に働かせて行くものは経済である、古往近来苟も経済を閑却して国の栄えた例しなく、産業を無視して経済の立行く例しは無い、即ち産業は体である、経済は用である、体用照応してこゝにはじめて国力栄え国威輝く之を人体に譬へて見れば、産業は血液である、経済は脈管である、その血能く調その脈能く通ず、そこに体力の強健を認め体質の康全を期し而して智能は愈よ伸びて行く、凡そ何れの国を問はず産業経済の発達しな...『勝地讃岐と其産業陣営』(香川新報社、昭和8年)序
2017/03/19 23:14