今不安なのは、不安であること

菜の花まつり / suneko美穂子は42歳。栃木の山間部に暮らし、6歳の長男と3歳の長女、そして昨年生まれたばかりの次女がいた。数名の従業員を抱える小さな会社のあと取り息子と結婚し、今年で10年になる。家事のほかに会社の経理を手伝う暮らしは楽ではないが、高校時

がれきの広域処理でよみがえる悪夢たち

がれきという名の記憶震災で生じたがれきの処理が話題になってます。「がれき」と呼ばれていますが、もとは人々が暮らしていた家屋や家財道具だと思うと、そんな名前で呼ぶことをためらいたくなります。そしてその思い出のかけらが山積みになって、当の被災した方々の再

船中八策はまだ早い

坂本龍馬像 / k14日射しの記憶忘れることのできない日付、3.11がめぐってきました。いま外に出ると、あの頃と同じ明るい日差しが射しています。この春めいた温かい光とあの凄まじい光景の記憶は、これから先ずっと分ちがたく結びついていくのだと思います。恐ろし

日本にとどめ？ 富士山の「カルデラ破局噴火」

Mt. Fuji / Hyougushi東日本大震災以来、もはや目が離せなくなった富士山の火山活動ですが、歴史的にも巨大な噴火が三度記録されています。最初は平安時代・800年頃の延暦の大噴火。次も同じく平安時代の864年。こちらは貞観大噴火と名付けられていて、この時あの青木