池井戸潤「陸王」
700ページ超の大作。なかなか読みごたえがありました。文庫になってくれたので、ようやく読めた一冊です。しばらく読書をセーブしてたから余計に楽しめたかも。ドラマは見ていませんでした。やっぱり本で読む方が好きかなぁ。今回も大企業vs零細企業、そこに銀行がからむ展開。しかし池井戸さんはムカつく相手を上手に書きますよね。嫌な奴であればあるほど、やっつけたときの快感は大きい。老舗の足袋屋が新規事業に挑戦。難題に立ち向かいながら、仲間を増やして進んでいく。やっぱり読んでてドキドキするし、問題を克服するときはワクワクする。同じ中小企業に勤める者としては、ついつい肩入れして読んじゃう。こういう仕事の仕方ができるといいよね。社内でも取引先とも信頼感のもとで仕事がしたい。最後、業務提携を受け入れるあけみさんの言葉にはグッとくるもの...池井戸潤「陸王」
2019/10/31 20:57