原田マハ「たゆたえども沈まず」
今回もマハさんのど真ん中のアート小説でしたね。昨年の本屋大賞にもノミネートされたこの作品。かなり興味深く読ませてもらいました。主役はフィンセント・ファン・ゴッホとその弟テオドルス、そして日本人画商の林忠正と加藤重吉。史実とフィクションが入り混じる絶妙な物語。惹き込まれましたね~。兄弟間のいろんな想い、日本人から見た想い、いろんな視点で見ていたら感情が忙しかったです。これからゴッホ展が始まるという時期にこの一冊を手にするなんて、なんだかお導きがあったような気がします。しかもゴッホの命日に読み終わるなんてねぇ。ゴッホはもちろん名前を知っていたけれどこんな壮絶な人生を歩んでいたとは知りませんでした。短い生涯だったんですね。すべてを読み終えてから、もう一度頭に戻って最初の章を読み返してみたら、結構ゾクゾクしました。そう...原田マハ「たゆたえども沈まず」
2019/07/30 18:27