消してほしい。
あの女が来た。春先に辞めていったあの女の笑った顔に身震いしたけどひさしぶりー元気なのー?と笑って見せて近寄ってあげた。こいつ辞めてくれてほんと良かったという思いと裏腹にいや、それがあるから罪悪感と自分の気持ちが漏れ出さないように近寄って笑ってさもうれしそうにトークを繰り広げてあげた。女はうれしそうに相変わらずの自信たっぷりトークを想定内に返してきた。こいつはやっぱりこういう女だと思いながら次々に持ち上げて喜ばしてあげた。あなたがいなくなって大変だったよいつも気になってたよ。にんまり顔の女はやっぱりイヤな顔をしていた。女の存在に気付いた従業員が次々に寄ってきてあっという間に女の独壇場になる。それを求めてそうなるのを知って女は来たのだろう。得意げな顔がやっぱり吐き気がする。でもわたし以外はみんな女のことを悪くは思っ...消してほしい。
2017/10/02 09:48