オフィスアイ・イケガミ　アートブログ

モネ 連作の情景

印象派の巨匠クロード・モネ（1840～1926）の展覧会は多く開かれてきたが、本展はモネの「連作」に焦点を当て、そのいきさつを辿る日本初の展覧会だ。モネは、積みわら、ポプラ並木、ルーアン大聖堂などの同主題を、異なる時間で、異なる季節を通して描く「連作」を生み出した。それは絵画史のなかできわめて革新的な手法だった。

2023/10/30 09:17

北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023 物質的想像力と物語の縁起—マテリアル、データ、ファンタジー

富山、石川、福井の北陸3県を舞台に工芸の魅力を発信する「北陸工芸の祭典」。2020年に始まった祭典の第3回目となる展覧会が、富山市で開催されている。会場は、市の中心部から富山湾まで約5kmにわたる富岩運河（ふがんうんが）沿いにある3つの特徴的なエリア。タイトルに「工芸」とあるが、26名のアーティストによる作品は、その枠組み内には限らない。

2023/10/12 12:16

「横尾忠則 寒山百得」展

今年87歳になられた現代美術家・横尾忠則（1936～）による破格の展覧会が、東京国立博物館の表慶館で開かれている。中国の脱俗の精神をもつ伝説の二人の詩僧、「寒山拾得」（かんざんじっとく）をテーマとした、百点もの大連作（実際は102点）だ。

2023/10/03 07:42