国指定重要文化財 八千代座 (熊本県山鹿市)
国指定史跡方保田東原遺跡を見学した後は、国指定重要文化財八千代座(やちよざ)を見学してみた。八千代座は、熊本県山鹿市にある、1910年(明治43年)に建築された現役の芝居小屋である。今回は芝居ではなく建物の見学である。内部は思っていたよりも広くなく客席と舞台が近い。建物は規模の大きな二階建で、内外とも和風の外観であるが、柱の上の小屋組みには洋式工法が採用され、ドイツ製のレールを使った廻り舞台や花道など和洋折衷の建築様式が取り入れられている。江戸時代の伝統を受け継いだ本格的な芝居小屋で、廻り舞台、奈落、客席、楽屋など当初の姿をよく残し全体に保存も良いことから、貴重な遺構として国の重要文化財に指定されている。天井には店の広告の再現や大型のシャンデリアがある。現在も使われている舞台下の奈落(ならく)やすっぽんな...国指定重要文化財八千代座(熊本県山鹿市)
2025/04/26 22:50