法務省が共同親権導入案 離婚後、父母双方または一方に 法制審部会に提示

法務省が共同親権導入案 離婚後、父母双方または一方に 法制審部会に提示

法務省は29日、法相の諮問機関である法制審議会の部会で、離婚後に父母双方に子どもの親権を認める「共同親権」を導入する案を示した。離婚後の親権に関して「父母の双方または一方を親権者と定める」とした。父母どちらかの単独親権に限る現行制度を見直す議論に入る。法務省が民法改正要綱案のたたき台を部会に提示した。2月までに集めたパブリックコメント(意見公募)を踏まえた。現行の民法は離婚後は父母どちらかしか親権を持てない決まりだ。日本は慣例として協議離婚が多いため、裁判所などが関与する仕組みが整っていない。離婚後も父母で子育てするための環境を整備する。法制審のこれまでの議論では、父母が離婚時に共同親権で一致できなかった際の取り扱いが論点の一つだった。法務省の案によると、父母間の協議がまとまらない場合は家庭裁判所が親子や...法務省が共同親権導入案離婚後、父母双方または一方に法制審部会に提示