無理
無理奥田英朗文藝春秋これもインパクトが強い長編サスペンス小説でしたわかりやすい娯楽推理小説の体をなしながらも非常の緻密に構成を考え抜かれています。「ゆめの市」という架空の合併地方都市を想定して物語が進んでいきますが、着眼点がよいのは群集劇として個別に詳しく描写されるキャラクターが皆生きているからです。地の通った登場人物とストーリーにできないと、人の心を動かせる作品にはなりません。この小説は非の打ち所がないくらいプロットに無理がなく、ナントいっても良い作品ですが、心が通ったメッセージの使い方をさらに表現方法を磨いて昇華させているかどうかが、娯楽性・感動含む人の心に関与できるポテンシャルを可能にします。少なくとも小説からはそのような感動性を感じました。無理
2012/07/31 21:06