ぬくもり

ぬくもり

「この本が読んでほしいの?わかった。てっちゃん、おとはのおひざに乗ってごらん。」音葉はひらがなを読むのが少し上手になり、哲平に絵本を読んでくれるようになりました。まだうまくしゃべれない哲平が「ぼっぼ~(かぼちゃ」とか「ぽっぽ~(apple/りんご)」など口にすると音葉が「そうだね、これはぼっぼ~かぼちゃだね」そんな風に言葉を添えページをめくっていきます。哲平は嬉しそうに身体をゆらします。どんな姉と弟に育っていくのでしょうか・・・。口が達者になってくると、激しく口論する日もきっとあるでしょう。でもお互いのこんな温もりがあったことをたとえ覚えていなくたって、築いてきた繋がり、心の中でちゃんと育くんでいてくれたらと願います。3歳半になった姉と1歳半になった弟、「一つのもの」を取り合いながら「どうぞ」のお勉強を繰り返し...ぬくもり