職人を育てる。
職人を育てる。簡単な事ではありません。それぞれに得意不得意があり、気持ちの強さが違い、性格の癖もあります。学校の中で多くの生徒を枠に入れて教えるようにはいきません。1人の人間に技術を持たせると同時に一人前の社会人として育てなければいけないからです。1日の3分の1を共に過ごし、マンツーマンで育てる事になります。早い者で4~5年、遅ければ10年近くかかる事もあるでしょう。その長い年月の間に家造りの基礎を習い想いを受け継いでいくのです。習う方も育てる方も相当の気力が必要です。この頃職人を大量生産できるようになってきているように感じます。簡単に苦労なく…。現場に運び込まれた部材をただ組み立てるというシステム。確かにミスも少なく経験もあまり重要としないかもしれません。しかしそこには職人の技や想いが積めません。苦労して覚え...職人を育てる。
2008/11/21 05:52