ほっぺたをつねる

ほっぺたをつねる

ソラ君がうちに帰ってこないまま、春が来た。彼のいない庭には、確かにそこに彼がいた証が残っています。ソラ君お気に入りの爪とぎの木。チクリと胸が痛む。何度も彼が帰ってきてくれた夢を見てしまうのですが、あんまりにも繰り返しそんな夢を見るうちに、「また夢なんじゃないか?」と、疑うようになり、ついに夢の中の私はやったのです。あの漫画でよくある、ほっぺたつねるやつ。そしたら、普通に痛くて、普通に目が覚めなかっ...