今夜も眠れない僕たち (7)
「むっちゃーん?」 亮は睦月の顔を覗き込んでみるが、睦月はまだ目を瞑ったままだ。 だが、もう堪え切れずに、その口元に笑みが浮かんでいる。「もしもーし、睦月さーん?」 ツンツンと睦月の脇腹をつつくと、分かりやすく睦月の体がピクンとした。それでもまだ、狸寝入りを決め込むつもりか。いや、決め込むつもりなのだろう、亮を起き上がらせまいと、まだ足に力を入れている。 そう、亮が体を起こせなかったのは、彼の腹筋の...
2016/11/25 06:55
2016年11月 (1件〜100件)
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