~星ワタリ篇~ 【夢現弐光年】

~星ワタリ篇~ 【夢現弐光年】

――――。 メアリはぼんやりと視界を開いた。 あれから少しの間、眠ってしまっていたようだ。 起こした火も消えかかっていた。 メアリが瞼を擦っていると、ミュウも気がついて瞼を擦る。 少し寒いうえに、お腹も減っていた。 時計が無いので時刻も分からない。 その時、ほんの少しだけ風が吹いて髪の毛を揺らした。 紅い霧が辺りを包んでいく。 そして幻のように、再び死神ファントムが現れた。「もう一日が経過したのか?...