大きなお屋敷の一角で大きな声が聞こえる。 「何故だ! そんな所よりいくらでもいい場所はあるだろう! 考え直さんか!」 屋敷の外まで響きそうなほどの怒鳴り声で続けるのに割ってはいる。 「お父様、私はどうしてもこの学校に行きたいんです」 「だめ...
「なぁ、お前は将来。何になりたい?」 「そうだなー」 小学生二人が人気が少ない長い川辺で、話し合っている。 烏の鳴く声が聞こえるだけで、辺りには人はいない。 「俺、ゲーム作りたい」 「どんなのだよ?」 「そりゃー・・・・・・面白くて楽しいの...
それほど大きくない体育館の中、二つのクラスで対抗バスケが行われていた。 楽しそうにバスケに熱中する連中を見ながら、端の方で寝転がっている。 普段なら怒るセンコーも親からの直接の手紙と電話があったことによって何も言えず見てみぬ振りをする。 「...
「おはようございます! 龍さん!」 「あぁ」 「休みの間、ずっとお見かけしませんでしたが、どうかしたんですか?」 「色々・・・・・・あってな」 学校に着くなり、いつもの顔ぶれが寄って来る。 普通の人々は近づかないよう、気を逆立てないように通...
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