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ごあいさつ
これは我々の知る世界の、千年後の物語。 幾多の世界的戦乱を経て多くの地域は荒廃し、人類の大半はヨーロッパに集結していた。健やかな営みは続き、前代の課題であった民族間の垣根もいくらか超えたが、それでも人類から戦争の歴史が途絶えることは無かっ
2008/04/14 22:30
『アームドデルタ』と『マテリアライズ工学』
『アームドデルタ』は、30世紀後半から世界各国・地域で用いられている人型機動兵器。大まかに言えば、・人間から「変身」して人型マシンとなる。人型マシンから「変身」して人間へ戻る。装甲や機体の一部を損なっても、頭部の『マテリアライズ・ハード』
2008/04/14 22:28
第1話「重鉄刀の斬兵」(11)
各迂回部隊に混ざったゴシュオ=ランパーゼのアームドデルタ。一度突撃命令が下れば、めいめいが指示を飛ばさず仰がず、ユーロニティの中衛軍と後衛軍の只中へ踊り掛かる。カステリア軍の大半がユーロニティ前衛軍に襲い掛かったのを知り、中衛・後衛の部隊
2008/04/14 22:26
第1話「重鉄刀の斬兵」(10)
ラーズ達のいたカステリア軍の陣地は、ここ20年来のユーロニティとの国境であるピレネ山脈から南に50km離れ、軍の駐屯ありきで商工業招致が実施された新興都市・イーストウエスカにあった。一方、ユーロニティの最前衛軍は、ピレネから北に100km
2008/03/11 21:52
第1話「重鉄刀の斬兵」(9)
ともあれ、ゴシュオ=ランパーゼの主であるフリキアが『重鉄刀の斬兵』の名を出さなくなったこともあり、部隊内での「流行」も次第に収まっていった。当のラーズは自身の期待通り落ち着きを保てるようになった反面、ある種の罪悪感からか、フリキアに軽口を
2008/02/07 22:54
第1話「重鉄刀の斬兵」(8)
ガーヴァンサス=ツンツェル——ラーズは、全速力で空を翔けていた。荷物はシュマンサに預け、愛刀は自分と共にアームドデルタの中に組み込んだ。 時速にして180km。拘束してシュマンサに渡したバンタイムの男が言うには、アームドデルタ等の金属飛行
2008/01/29 22:25
第1話「重鉄刀の斬兵」(7)
車の外から喧騒が止んだ。運転席に身を屈めていたシュマンサは、身を起こして周囲を見回す。辺りには、モンテリマールを襲ったのと同じアームドデルタ・ドムラス達が倒れているのがわかった。(……!!ラーズさんは……!?) シュマンサが彼を確かめよう
2008/01/17 23:57
第1話「重鉄刀の斬兵」(6)
シュマンサは隣の青年に振り向いた。ラーズの顔は変わらず、平然としている。「ええ。俺ひとりで。モンテリマールには、戦力が無いんでしょう?だからあなたも交渉なんて言う」「それはそうじゃが、山賊と言っても、とんでもない規模じゃぞ?」「どのくらい
2008/01/16 18:52
第1話「重鉄刀の斬兵」(5)
後ろを向いてまで拒絶するシュマンサに、ラーズは平静を保って理由を尋ねる。「どうしてです?」「駄目だったら、駄目だ!!危険過ぎる!!」 先程の好々爺とは打って変わり、かすれた老人の語気が強まる。それは、態度を一転させるだけの事情が介在してい
2008/01/15 23:54
第1話「重鉄刀の斬兵」(4)
彼——ラーズは、ユーロニティ帝国の旧南フランス地方からかつてのドイツ南部一帯に広がりつつある山賊行為の調査、もしくは可能であればそれを解決させるという契約を結んでいた。暑い中倒れた原因を辿れば、まずはそこに行き着く。 ユーロニティ、先日参
2008/01/14 11:39
第1話「重鉄刀の斬兵」(3)
止める。エンジンをアイドリングさせたまま、シュマンサはドアを開けて用心しながら車から降りた。俯せに倒れている黒い人物に歩み寄っていく彼の慎重な足運びは、街の老人会の誰よりもしっかりしている。 遠くからではわからなかったが、近くで見ればやや
2008/01/12 23:07
第1話「重鉄刀の斬兵」(2)
光が彼を完全に消し、晴れて姿を現したのは緑の機人。犀の頭をあしらった頭部の装飾、人間らしい質感の残らない鉄機の手、背中や脚部に装着されている高速移動用のバーニア、突起の著しい攻撃的な装甲——アームドデルタ・ガナッシュのいかつさは、隊の頭領
2008/01/10 22:46
第1話「重鉄刀の斬兵」(1)
「奴らの要求を受けるにしても、もう金品も……」「だが、それで若い女を誰か差し出すというのは……」「正直、我慢の限界です!いっそ、山賊どもと戦いましょう!」「アームドデルタも無い我々が、か?無茶を言いいなさんな!」「……従うしか、ないのか……
2008/01/08 23:18
第1章Prologue「原風景:Larz」
小さなラーズ=クセルワイス少年が思い出せる初めての記憶は、炎に踊る樹海であった。 それが何処なのかはわからない。それ以前にあったであろう想い出は全く覚えていない。父母さえも、知らない。 だが、瞳を閉じれば如実に浮かぶ。親しかったであろう周
2008/01/05 09:33
第1章Prologue「原風景:Erina」
夕日に照らされた桜の樹は、若い葉の緑をこれでもかと言わんばかりに大きく見せている。 樹の下には草原が広がり、今の時期にふと立ち止まってその朱い光の中の碧さをしみじみと見るような人間はいない。今、確かに立ち止まる人間はいないが、樹の日陰で眠
2008/01/03 23:26
主要登場人物2
『逢訣の斬』の登場人物を一部紹介します。今回は30人。 『
2008/01/02 00:01
主要登場人物
こちらでは『逢訣の斬』の登場人物を一部(29人)紹介致します。ただ、まだ先の段階の人物まで書いており、今後の物語展開について微量ながらネタバレが含まれております。小説本編だけでお楽しみになるか、登場人物も多少把握して本編をお読みになるか…
2008/01/02 00:00
目次
こちらは『逢訣の斬』の目次になります。項目をクリックすると、各回をご覧頂けます。○ 登場人物 主要登場人物2 [2008/02/15]○ 作中用語 Erina [01/03] (1) [01/08] (3) [01/12] (5) [01
2008/01/01 00:00
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