春告鳥

春告鳥

春告鳥 暦の上で春が来れば梅の蕾もほころんでまだ雪に覆われた故郷の便りが届く谷間を渡る風の音も春告鳥の鳴く声もあの頃いつも耳を澄まし君と2人聞いてたねこの街離れ都会の暮らしで心疲れた時は帰りたいってきっと思うのかい君も僕の様にアスファルト色の雪景色の中で僕は案山子の様に独りだけど今日の便りでまた少し強くなれる   手紙に添えた励ましは故郷からの優しさと分かっていながら強がりで言葉にして返せない遠く離れて3度目の春告鳥の鳴く声が君の元にもに届いたなら思い出してくれるかな雪解け水がやがて季節の中春を連れて来る頃独りきりの案山子もいつかまた少し強くなれる梅の蕾で紅色薄化粧丘に眠る親父の側で久しぶりに聴いていた春告鳥の鳴き声今年もまた春が来る春告鳥