十輪寺のなりひら桜とコロナウイルス

十輪寺のなりひら桜とコロナウイルス

コロナウィルスの影がひたひたと忍び寄る3月最後の土曜日のこと。地元の桜を観ようと、家人を連れて散歩した。訪れたのは十輪寺(別名 なりひら寺)。大原野の峻峰、小塩山の麓にある十輪寺は、平安時代の粋なオヤジ在原業平の別邸だった場所である。夏の初めには紫陽花が咲く参道の先にそう広くない境内が現れる。本殿と回廊に囲まれて枝垂桜の古木が立っている。樹齢約200年の"なりひら桜"である。母