中国 反体制学者の葬儀
不自由な国はどこへ進む? 北京東部郊外の葬儀場で3日、10月28日に脳出血のため死去した著名な反体制学者、包遵信氏の葬儀が行われ、治安当局が監視する中、民主活動家や知識人ら約300人が棺に花を手向けた。 70歳で死去した包氏は安徽省出身。中国社会科学院の研究員だった80年代初め、編集長として書籍シリーズ「走向未来」を出版し注目を集めた。西洋思想や文化、制度などを初めて客観的に中国国内に紹介したこのシリーズは、改革開放政策が始まった直後の中国の知識人、とりわけ大学生に大きな影響を与えた。 89年春の天安門事件につながる民主化運動で、包氏は知識人と大学生のパイプ役を務めた。包..
2007/11/05 23:02