メインカテゴリーを選択しなおす
悩みというものがこの人生から消えてなくなってくれたら、どんなにいいだろう、そう思っている人が大半であるはず、仕事、病気、恋愛、結婚、子育て、家族、自分自身の生き方、挙げればキリがない。 ひとつの悩みが消えて荷が少し軽くなったと思ったとたん、さらに重い荷物が肩にのしかかってくることがある、順風満帆の人生などないと痛感する、疲労困媒し、厭世的になり、このまま消えてしまいたいと思う瞬間が、長い人生のなかで誰にでもあるような気がする。 そんなとき、悩みのない人生なんてない、人間生きることが仕事、悩みがあるのが生きてる証し、いいことだってあるさ、つらいこともそんなに続くものではない、そのことを心に刻んで74年間私自身生きて来たし、これからも残りの人生、生きていくつもりだ。悩みのない人生なんてない
「人間は一人で生まれて一人で死んでいく、最初から人間は孤独だと思っていれば、たった一人ぼっちになっとしても、うろたえることはない」これは昨年99歳で亡くなった作家の瀬戸内寂聴氏が生前語っていた言葉である。 私たちの悩みの多くは人間関係である、一人になることを恐れ他者とつながろうとする結果、痛みを感じるものである、どんなに親密になっても、いずれ必ず別れがくる、人が孤独になるのは自然なことであるような気がする。 実際孤独は長い人生で誰にも必ずやってくる、孤独のない人生なんてない、それでも誰にも気兼ねなく、誰にも気をつかわず、一人の時間を楽しむ感覚を大切にしたい、だから孤独を恐れる必要などないというのが74歳の実感である。孤独を恐れる必要などない
地震もそうだが病気も大丈夫と思ったとき不意に背中を切りつけてくる、人生の不幸は思いもしない時に襲ってくるものだ、人間は悲しみや辛さ、不幸に直面したとき自分の心をどうコントロールする心構えが必要な気がする、いざというとき精神的ダメージを少なくする心を養っておくことは大切である。 私の場合は不幸や苦しみは自分一人に起こってるのではない、どんな痛い目にあっても、あの時の苦しさや辛さに比べればどうということはないと思うようにしている。 だからどんな苦しみや辛さもプラスに転化しようとする意欲がある限り必ず糧になるし乗り越えれると信じたいし、そういう心構えで生きてきたし、これからも生きて行くというのが74歳の実感である。不幸に襲われた時の心構え
何かの点で人より劣って、自分は駄目だと感じたときは、まず人と比較するのをやめたほうがいい、要は自分に自信がない、不安だ、しかし、その基準なんてどこにもない。 そんな自分がどう思われてるか気になる、いわゆる他人の目である、他人が実際に見てるわけではない、ただ自分がどう見られているのを気にしすぎているだけのことで、そのことで神経をすり減らすことはない。 だからそんな自分を気にしなかったらまわりも気にならないはずだ、不安を感じたら今だけのことを考えたらいい、少しは生きるのが楽になるというのが74歳の実感である。不安を感じたら今だけを考える
人生には思うようにいかなかったこと、つらかったこと、悲しかったこと、羨ましく思ったこと、やり残したことなど数えあげたらきりがないほどあるものだが、そういうことは誰にでもあることで人生とはそういうものかもしれない。 大切なのはたとえ失敗や悔しい思いがあったとしても自分なりに精一杯やってきた、だからよかったことも悪かったことも、これが自分の人生なのだと納得すること、自分の運命を受け入れることだと思っている。 そして自分の過去を冷静に検証することで、これからの自分に何が必要で何を支えにどう生きていけばいいかという現実が見えてくるような気がする、そしてここまで生きて来た、これからも生きていこう、この先何があるかわからないけれど、そんな気持ちで老いを生きていきたい。老いの途中74歳の実感