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娘たちが小さい時に薫陶を受けたA幼児園のS先生。 大家族主義的な考えで、子どもだけではなく親も勉強させてもらった思い出がある。 その方から安岡正篤のことを教えてもらった。それまでは右翼のフ
少年の前に一人の人物が現れます。その人は、一軒一軒トイレ掃除をしながら訪問する事で有名な、一灯園という京都にある修養団体の、三上和志さんという方でした。この病院に有り難い話をする為に来しました。 三上さんの話が終わったあと、院長先生が、重体で個室から一歩も出る事ができない少年にも聞かせてやりたいと思い、三上さんにお願いしました。一緒に少年のいる個室に行きました。しかし少年は 「うるせー!」 と言って拒絶します。三上さんはドアを閉めて出ようとしますが、振り返ると、少年の目に、孤独なのに素直に表現できない、ひねくれた感情が見えました。 そこで三上さんは少年に歩み寄って、一晩看病する事にしました。院…
ドキュメンタリー作家の神渡良平氏の本は、事実だけに、いつもとても感動します。そして説得力があります。氏の本に『下坐に生きる』という本があります。その中に、温かい心で孤独で寂しい少年の心を溶かした方の話があります。今日から3回に渡って、話のおすそ分けをしたいと思います。 その少年は親の愛を受ける事なく人間不信の塊でした。うどん屋の娘の所に遊びに来ていた大工との間にできた少年でした。娘が妊娠したと聞いてから大工は来なくなりました。娘は少年を産んで、そのまま亡くなったそうです。 ですから、その少年は父親も母親も知りません。天涯孤独の人生でした。施設に預けられた後、母親がいたうどん屋で働いていましたが…