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1973年9月11日、社会主義政権としては史上初めて自由選挙によって樹立されたサルバドール・アジェンデ政権をクーデターで転覆し、議会制民主主義を否定して、軍事政権を率いたのは、ピノチェトでした。下記資料1は、「燃える中南米特派員報告」伊藤千尋(岩波新書)から、その一部を抜粋したものですが、著者の伊藤千尋氏は、ピノチェトの軍政に抵抗を続けるチリ国民に寄り添い、その内面にも踏み込んで、抵抗の実態を詳細に語っています。一方、資料2は、「収奪された大地ラテンアメリカ五百年」E・ガレアーノ:大久保光夫訳(藤原書店)からの抜萃ですが、著者ガレアーノは、チリの政権転覆が、アメリカの主導したものであったことを明らかにしています。政権転覆の戦略はワシントンで作成されたというのです。そして、それを準備したのが、キッシンジャー...アメリカの過去の所業をふり返りつつ、ウクライナ戦争を見る