メインカテゴリーを選択しなおす
【本】川上未映子『春のこわいもの』~まぼろしのように宵闇に霞む月。新しい生命の蠢きと濃い死の影と~
1、作品の概要 2022年2月に刊行された6篇からなる川上未映子の短編集。 全篇書き下ろし作品。 パンデミック前夜の東京で紡がれる春のまぼろしのような物語たち。 2、あらすじ ①青かける青 21歳のわたしは、入院している病院から手紙を書く。 ーきみに会えたことはわたしの人生に起きた本当に素晴らしいできごとでしたー ②あなたの鼻がもう少し高ければ 地方から上京して大学に入学したトヨは、ファッションや美容のSNSにハマっていた。 その界隈のカリスマのモエシャンが企画する「ギャラ飲み」の面接に応募するトヨ。 彼女は面接会場でインパクトある外見のマリリンと出会う。 ③花瓶 寝たきりの老女が語る、在りし…
作品紹介・あらすじこんなにも世界が変ってしまうまえに、わたしたちが必死で夢みていたものは――。感染症大流行前夜の東京――〈ギャラ飲み〉志願の女性、ベッドで人生を回顧する老女、深夜の学校へ忍び込む高校生、親友を秘かに裏切りつづけた作家……。東京で6人の男女が体験する甘美きわまる地獄巡り。これがただの悪夢ならば、目をさませば済むことなのに。『夏物語』から二年半、世界中が切望していた新作刊行!読書備忘録コロナがこんなに長引くなんてまだまだわからなかった時・・・しかも何だかもよくわからなかったから得体のしれないもので恐怖だった。春のこわいもの・・・「青かける青」そういえば、病院のこの同じベッドではたくさんの人が息を引き取って行ったんだ。「あなたの鼻がもう少し高ければ」お直しありき?感じ悪~い!呼ぶなよ!マスクして...本・川上未映子「春のこわいもの」