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#応神天皇の時代のブログ記事
  • 2022/03/08 12:53

    漢字の音訳時期

    前回、漢字の音訳時期は応神天皇の時代だとお伝えしましたので、今回はその年代を明らかにしたいと思います。まず、第十五代応神天皇が即位した年は庚寅(かのえとら)と日本紀に書かれています。干支は60年周期で繰り返され、直近の庚寅の年は西暦2010年でしたが、四世紀なら西暦330年と西暦390年が、五世紀なら西暦450年が庚寅の年となります。次に、本ブログの「彌馬升=孝昭天皇説の検証」で、第十代崇神天皇が西暦300年頃に即位したと考えました。これは、古事記に崇神天皇の没年が戊寅(つちのえとら)と書かれていて、これが西暦318年と推定できるからです。また、本ブログの「雄略天皇の和名」でご紹介したように、稲荷山古墳から出土した鉄剣は西暦471年に制作されたと考えられており、これは第二十一代雄略天皇の時代に比定されています。...漢字の音訳時期

  • 2022/03/08 12:49

    古代歌謡の分析1

    本ブログの「漢字の音訳が意味するもの」という記事では、漢字が音訳された時代(五世紀前半か?)には、あ行の「い、う、え」が存在しなかったと論じました。そうであれば、「魏志倭人伝」に登場した伊都国の伊も、や行の「い」だったはずです。そこで、「い」を表記する万葉仮名について、現代中国音を調べてみました。まず、『大日本国語辞典』によると、「い」を表記する万葉仮名は次の14文字でした。◆「い」の万葉仮名:伊、意、怡、肄、壹、以、移、夷、易、已、異、射、五十、膽ただし、射、五十、膽は訓読みなので、ここでは除外します。この11文字のうち、や行の「い」を表記する漢字は次の6文字とされていました。◆や行の「い」:以、移、夷、易、已、異つまり、残った次の5文字があ行の「い」を表記する漢字となります。◆あ行の「い」:伊、意、怡、肄、...古代歌謡の分析1

  • 2022/03/08 12:46

    古代歌謡の分析2

    前回は、応神天皇の時代には、「い」を表記する万葉仮名はすべてや行の「い」だったということを論じました。そこで今回は、「う」を表記する万葉仮名がわ行の「う」だったのか検証してみました。まず、『大日本国語辞典』によると、「う」を表記する万葉仮名は次の13文字でした。◆「う」の万葉仮名:宇、于、汙、紆、有、烏、禹、羽、雲、得、菟、兔、卯ただし、得、菟、兔、卯の4文字は訓読みであり、残る9文字のうち、わ行の「う」は于の1文字だけとされています。◆わ行の「う」:于ところで、古事記には、前回ご紹介した「みづたまる・・・」という応神天皇の十三年の歌とよく似た歌が収録されています。全文を掲載するのはわずらわしいので、注目すべき部分を日本紀と比較すると次のようになります。(参考文献:『古事記』(藤村作:編、至文堂:1929年刊)...古代歌謡の分析2

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