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『騎兵隊』(59)(2022.4.16.人形町・三日月座)以前見直した時には、何かすっきりしなくて、この映画には“フォードの魔法”がないなどと思ったのだが、今回は、なかなかよく出来ているじゃないかと思わされてしまった。それは、初めてスクリーンで見たせいか、自分が年を取ったせいか、あるいは、最近、妙にひねったり、屈折した映画ばかり見ているせいか…。恐らくその全てが理由だろう。何か悠揚迫らぬものを感じたのだ。また、例えば、孫のダン・フォードが書いた『ジョン・フォード伝』のこの映画の件を読むと、「『騎兵隊』はフォードにとって、不快な経験でしかなかった。煩雑な駆け引き、下らない雑用、(プロデューサーの)マーティ・ラッキン相手の再三にわたった論争のつけを回され、(スタントマンの)フレッド・ケネディの死で引導を渡されたよう...『騎兵隊』上映会