メインカテゴリーを選択しなおす
こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 遊女たちの手練手管や、うつつをぬかす男たち……。都会的な才人ルーキアーノス(120-195頃)は、今も昔も、どこにでもありそうな社会の裏がわを軽妙に描く。 シリアのサモサータで生まれ、アテーナイで活躍した風刺作家のルーキアーノスは、自身で執筆した作品を朗読して地域をまわり、金銭を得る弁辞家でした。ギリシア、イタリア、小アジアなど各地を渡り歩きましたが、アテーナイで腰を下ろし、弁辞家から作家へと転向します。彼の作風は対話篇でありながら、哲学に重きを置かず、実社会を切り取って皮肉を込めて描きます。 本書に収録されている『ペレグリーノスの昇天』は…